Selamat siang ! スラマッシアン!(こんにちは!)
インドネシア、ジャカルタのタクヤです。突然ですが世界中にはそれぞれの国の美味しい料理ってありますよね!
今回はその中でも世界で1番美味しいとされたインドネシア料理の紹介と、そこから見えてくるインドネシアのインターネット市場をお伝えします。
まず世界一の料理を決めた方法ですが、アメリカのCNNが主催した企画で、Facebookユーザーからの投票で決めるというものです。(CNN:世界の美味しい料理ベスト50の記事は→こちら)
このインドネシア料理が1位になったのは2011年…ち、ちょっと古いですね!笑
それでも美味しい事には変わりない!ということで料理の紹介に移りましょう!!!
その名は『ルンダン』!
『ナシゴレンは有名だけどルンダンって何?』って方がほとんどだと思います。
今回はそのイメージを余すことなくお伝えします!

ルンダンという料理はインドネシアの北部のパダン地方の郷土料理です。(インドネシアではこのような『○○地方料理』というお店がたくさんあります。)
ルンダンは主に牛肉から作られますが鶏肉、羊肉などで作る場合もあります。
ココナッツミルクと様々なスパイスでじっくりと煮込んだもので、汁気を飛ばしたものと汁を残したものとがあります。個人的には汁気を飛ばしたものがおススメです!
味は臭みがなく、コクとほのかなココナッツの甘みで噛めば噛むほど味が出る日本人好み!お店によっては結構辛いのですが、ご飯との愛称は抜群です!
食感はビーフジャーキーの塊のもう少しやわらかいバージョンを想像していただければいいかと思います。
インドネシアで一般的に売られている牛肉は何となく硬くて臭みがあるのですが、この料理方法だととても美味しく食べられます。さすが郷土料理!いろいろと考えられているんですね!
ちなみにインドネシアでは『ルンダンの元』が1コ80円くらいスーパーに売っていますので、スパイスを自分で調合しなくても簡単に作ることができますよ!
インターネット上にも作り方はいっぱい載っているので是非お試しください♪
CNNの投票から見えてくるインドネシア経済
このルンダンが1位になった投票ですが、ここからいろいろなものが見えてきます。
ルンダンのおいしさを否定するわけではありませんが、インドネシアの郷土料理の一つがこんなに爆発的に票を獲得したのには美味しさ以外にも理由があります。
その裏付けとしては第2位の料理もインドネシア料理であることです。さすがに世界中にある有名な料理を抜いてインドネシア料理が1位2位をとるのは不思議じゃないですか?
そこでこの投票でランクインするためにはざっと考えても以下の3点が重要になるのではないかと考えました。
1)料理のおいしさ
これは言わずもがなでしょう。なぜなら不味い料理は投票されないから。笑
2)国民の数
やはり絶対数が多ければそれに伴って投票数も上昇します。しかしこれも関連性が高いけれどすべてではありません。(後ほど説明)
3)Facebook普及率
Facebook上で投票が行われたためです。
上記3点から『ルンダンが1位になった理由』を考察してみます。
まずは『料理のおいしさ』、これは上で長々語ったように(笑)非常に美味しいです。
次に『国民の数』ですが、インドネシアは世界で第4位の人口を誇っています。(私が移住した国「インドネシア」はどんな国? 前編を参照)そりゃ投票数も多いわけですね!
そして『Facebook普及率』に関してですが、驚きの普及率の高さです。
この投票が行われた2011年の時、インドネシアは『世界のFacebookユーザー数』において第2位でした。

少し話が逸れますが、インドネシアのGDPは2000年代半ばから成長率約6%増を維持しています。それに伴い国民の生活も豊かになりはじめ、一般国民にスマートフォンが普及し始めたのもこの頃です。
さて、国民の数が重要ではあるものの決め手に欠ける良い例として中国が挙げられます。
世界一の国民数であり、世界3大料理にも入る中国の中華料理ですが、このランキングにはほとんど入っていませんよね?
この理由はFacebookが中国国内で禁止されているためです。ついでに言えばGoogleもTwitterも現状禁止されており、こういった情報規制が背景にあるためランクインしなかったといえるのではないでしょうか。
まとめますと、ルンダンが投票で1位を獲得した理由は『美味しいのはもちろんのこと、人口が多く、その国民のFacebook利用数が著しく高かったため』と推測できます。
もしすべての国で投票数を同じにしたら、いくらルンダンが美味しいとはいえこうはならなかったでしょう。
インドネシアでのFacebookの立ち位置
2014年度の『世界のFacebookユーザー数』ではインドネシアは第4位で約6900万人の利用者がおり、SNS等の情報感度の高い国であることがわかります。
その反面、いまだにオンラインショッピングがまだまだ発達途上でもあり、個人間の『売ります&買います』の意思表示をFacebook上で行っている人もよく見ます。
こうしたローカルな繋がりとインターネットの高度性が組み合わさっているのがインドネシアのインターネット市場の特徴だといえます。
今後のインドネシア独自のインターネット市場の動きにも要注目ですね!
今回はルンダンの紹介とインドネシアのFacebook利用状況の話で内容があちこち飛んでしまいました。やっぱり記事を書くって難しいですね…。
インドネシアはまだまだ伸び盛りの市場で希望に満ち溢れています!これからもインドネシアの現状をお伝えしていきますので是非ご覧ください!
Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)
takuya


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