リゾート地として有名なマクタン島には毎日沢山の人々が訪れています。この島の経済は「メプサ」と呼ばれる経済特区内のビジネスと、観光業の他に農林水産の第一次産業に支えられています。その中でも特筆すべきなのは「ギターの生産」で、マクタン島で作られているギターやウクレレは世界的に有名だそうです。今回はそんな名産のギターを実際に買ってみるまでの過程を追ってみましょう!

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ギターと一口に言っても、様々な種類が存在しています。その中でも特に有名なのは、エレクトリックギター(以下エレキ)と、アコースティックギター(以下アコギ)の2種類です。

エレキは基本的にボディーにシールドと呼ばれるコードを繋ぎ、アンプ(音響機器)を使って演奏している音を大きくする必要があるギターのことを大まかに指し、ボディーは木材以外のプラスチックや金属が多用されます。これに対しアコギは基本的に木材で作られています。また6本の弦はエレキのほうが細く、ニッケル弦などと呼ばれますが、アコギの場合には4弦から巻き弦と呼ばれる特殊なものが使われ、ブロンズ弦などと呼ばれます。

またこの2つのギターの大きな違いとしては、アコギの弦を演奏する部分には通常穴がいている一方、エレキにはその穴がありません。アコギはエレキと異なり、アンプを利用せず木製のボディーの中で音を大きくして響かせるため、穴を開けて音が入るようにしています。エレキは前述の通りコードを繋いでアンプから音を出すため、穴をギターに作っておく必要がありません。このため、エレキはギター自体が薄く、機械のため重いのに対し、アコギはギターのボディーが大きく、木材のため軽いのが通例です。

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今回筆者が訪れたのは、工場と販売所を兼ねたタイプの
「GUITER MASTER」というお店です。

場所はマクタン島側のオールドブリッジに入る十字路に面したブロックにあります。

この店舗は、店の前と奥でギターの修理や新規作成を行っており、特に修理に関しては店舗前で行わているため、タイミングが合えばその作業を見学することができます。

また販売されているギターはかなりの数があり色や材質、ボディーの形など様々です。下の写真の左側、壁にぶら下がっている小さなギターのようなものがウクレレで、こちらも生産販売をこの店舗で行っています。

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マクタン島で有名なのは、手作りで作り上げるアコギです。
その材質は非常に高く、値段の張るものでは現地の人では手がでないほどになることもあります。オーダーして作ろうとすると約1ヶ月かかり、各パーツの材質などを細かく決めることができます。

店主によると弦が張ってあるギターのネックと呼ばれる部分はアメリカの木材を使い、ボディーと接合するケースが近年は多くなっているとのことで、マクタン島のギター作りにもグローバル化の波が押し寄せているような気がしました。

 

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あまにりにも多くのギターから選ぶことになるので、初心者の場合には店主にアドバイスを貰ったほうが良いと思います。ポイントはボディーの凹みと自分の体のフィット感、ネックの長さ、色、材質・・・と挙げていけばきりがないので、いくつか見て直感的に選ぶのも時にはアリ!かもしれません。

先に少し説明しているエレキとアコギですが、近年非常に多く使われているギターに「エレクトリック・アコースティックギター」というものがあります。

これはエレキとアコギのいいとこ取りをしたようなギターで、基本のボディーはアコギなので普通に弾くこともでき、更にシールドを繋いでアンプに接続することもできるという優れもの。筆者は実はギター演奏の経験が多少あるため、日本では安いものであってもなかなか値が張るこの「エレ・アコ」を求めて今回「GUITER MASTER」を訪れました。

 

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山のようなギターの中から店主がイチオシ!と紹介してくれたこのギターを最終的に購入!値段は3,500ペソ(約9,000円)でした。

すこし高いかな?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、エレクトリック・アコースティックギターであり、かつ店舗の計らいで換えの弦一式、ピック(演奏するための道具)、アンプに繋ぐためのシールド(コード)、肩から下げられるストラップ、ソフトケースを無料で貰い、更に修理や弦の交換まで今後一切無料で行ってくれるとのこと!アフターケアが充実しているのは、ギターを演奏するにあたって非常に良いことなのです。

上の写真のギターを見てみると、一見アコギの体裁ですが、右下にはボリュームなどを変えられるチューニングの部分と、その下にある小さな穴がシールドを差し込む部分で、ここからアンプに接続することで更に大きな音を出すことができるようになっています。

セブの一般の家庭には、カラオケの設備が意外と多く見られます。このためマイクを接続するためのアンプがかなりの家庭で設置されており、そこにギターを繋ぐことによって十分な音量で演奏することができるのも、日本とは違うセブのいいところかもしれません。

 

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「GUITER MASTER」の店主は奏者としても非常に長けている方で、筆者など足元にも及ばないほどの圧倒的な技術を持っています。

印象的だったのは、「もう私は引退しているから、従業員の給与だけしっかり払えればいい、だからギターは安くするし沢山の人に弾いてみて欲しい。だけど作るのに手は抜かないよ!」という言葉。職人であり奏者としての情熱を感じますね。工場にあった部品や修理道具は年季が入っているものばかりで、丁寧で正確な作業をしてもらえそうな印象を受けました。

 

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余談ですがアコギを既に演奏した経験のある方には、カポタストを利用する方も多くいらっしゃると思います。カポタストとはギターのネックを挟むことで音を上げ下げすることができるもので、曲によってはギターの原音から半音下げたチューニングが必要な場合などがあります。

セブでカポタストを購入するときには、モールで探すのが最も早いと思われます。
今回筆者はガイサノマクタン(アイランドモール)にて、上の写真のものを200ペソ(約500円)で購入することができました。セブに在住している方は新しい趣味や、昔演奏していたことを思い出して、観光でいらっしゃった方はお土産にも向いていると感じるマクタン島産のギター。

機会があればふらっと、ギターの店舗を訪れてみてください!

(Takuto/倉田拓人)

 

転載元:エキサイトセブ(筆者執筆記事)
ギター生産で世界的に有名なマクタン島で、実際にギターを買ってみよう!

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Takuto Kurata
W.W.J PROJECTを考えた人。2010年、フィリピン・セブで国際協力活動を行う「NGO FEST」を設立。現在は日本3支部体制に広がる。2012年には国際協力のプラットフォーム「UYIC」を設立。2013年8月よりフィリピンの旅行会社に転職しセブ島へ移住、その後マニラ支店設立・同支店長。現在はトルコ・イスタンブールで野菜をコンセプトとした社会貢献事業「Salad Farm」を共同設立。個人でブログ「20代の海外就職論!」を執筆中。