Selamat Siang! スラマッシアン!(こんにちは!)
インドネシアで人材紹介業を営むタクヤです。

先日ニュースで【米フォード、日本とインドネシアから今年撤退へ】という記事が出ました。
失礼ながら日本ではフォードはもともとそこまで人気もないので仕方ない気もするのですが、
GDPがのび続けるインドネシアでなぜ撤退なのでしょうか?
その理由に車に詳しくなくてもわかるように迫ります。

 

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インドネシアは日本製がお好き!?


インドネシア
インドネシアではどんな車が多くは知っているかご存知ですか?

じつは国内で走っている車の90%以上が日本車なんです。
しかもそれは乗用車に限らず、トラック、作業車、タクシー、ミニバス、バイク…どこに行っても走っているのは日本メーカー製がほとんどです!
ちなみに昨年の2015年度、インドネシアでは自動車業界(ここでは乗用車とSUVのみですが)で約53万台売れました。
それに対しフォードの年間販売台数は1,36%の7,303台です。これではパイが少なすぎますね。

またフォードは一般車やSUVや等日本車と同じ分野に食い込もうとしましたが、
日本車神話が続くインドネシア人の心を動かすことはなかったようです。

 

インドネシアの輸入車規制


一つ前でも書きましたが、インドネシアではほぼ日本車しか見かけません。

ではなぜこんなにも日本車が増えたのでしょうか?
一つの理由としてはインドネシアの輸入車への規制が挙げられます。

もしあなたがインドネシアに住むことになり、
日本で乗っていた車をインドネシアにもっていった場合、
本体の新車価格の200%の関税がかかるそうです。
つまり、日本で売っている車の3倍の値段!
これでは海外から持ってきたり、一般の人たちが輸入車に乗る気はおきませんよね。

そして彼らは自国で作っている車がありますが有名ではありません。
そのためインドネシアで生産された日本メーカーの自動車を買うのが安く、手っ取り早いのです。

インドネシアの産業を守るための関税なのですが、
外国の産業を守るという皮肉な状態になっているのが残念なところですね。笑

ちなみに現時点で海外からインドネシアに中古車の輸入は
2007年2月28日以降、いったん停止されており、現在まで再開されていません。
詳しくはJETRO(日本貿易振興機構)のこちらのページをご覧ください。

 

インドネシアに車が行き渡り始めた


インドネシア

インドネシアでは前自動車販売台数が2013年まで増え続け、
そこから緩やかな前年度マイナスになっています。
特に2011年~2012年は爆発的ですね!
これはインドネシアの中間層(車が買える層)に
自動車がある程度行き渡ってきたのではないかと考えています。

それまではが一気に売れすぎただけで、ここからは徐々に緩やかになっていき、
ある程度のラインで落ち着くのではないでしょうか。
そのため、将来的な可能性に投資をしてきたフォードも
これ以上爆発的に販売台数が伸びることはないと踏んだと思われます。

 

まだまだ需要の絶えない日本車勢


 

ある程度車が行き渡ったとはいえ、
これでもう日本車が全く売れなくなるわけではないと僕は考えています。
なぜなら興進国であるインドネシアはまだまだバイクが移動手段の人たちが多いからです。
これからそういった人たちが車に切り替えていくことを考えると、
まだまだ日本車需要は長く続くのではないでしょうか。

 

 

いかがでしたでしょうか?
フォードは2009年のアメリカの金融危機の際にも
ビッグスリー(フォードとGMとクライスラー)の中でも唯一破たんしなかったとして有名ですし、
マーケティングの本で良い例に出される位なので、もちろん悪い企業ではありません。
ただそれでも地域の特性によっては上手くいかないものもあるということです。

インドネシアは世界でも少々変わった傾向があるということが
お分かりいただけましたでしょうか?

インドネシアでの転職なら現地事情に詳しいIJTerminalにお任せください!

Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)

 

Takuya Kato

PT.IJ Terminal (株式会社アイジェイターミナル)
ウェブサイト : http://www.ijterminal.com/
Eメール : katou@ijterminal.com
電話: (+62)21-87784207 / 29840422
※ご質問の際には『W.W.Jを見ました』とご明記ください。

 

 

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Takuya
1988年横浜生まれ。現在インドネシア、ジャカルタ在住。 『日本の技術力で新興国の雇用とスキルを底上げしたい』という思いから、インドネシアでの起業を目標に渡航し、IJ Terminalを設立。 Facebookの申請はいつでもどうぞ! https://www.facebook.com/takuya.kato.1988

16 thoughts on “フォード撤退から見えるインドネシアの自動車業界事情”

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