Selamat Siang! スラマッシアン!(こんにちは!)
インドネシアで人材紹介業を営むタクヤです。
ジャカルタに来たばかりの頃は、賄賂というものが正直眉唾モノでした。

しかしたった1年生活するだけで様々な賄賂現場に出くわし、
自分の考えが甘かったことを思い知りました。

今回は『僕がこの目で見た』賄賂の瞬間と、
話に聞くインドネシアの賄賂事情についてお話いたします。

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インドネシアで賄賂は常識!?


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インドネシアは現在、発展途上国と先進国の中間、
いわゆる新興国という立ち位置にいます。
とはいえジャカルタの中心部では日本と変わらない値段のレストランが立ち並び、
日本の都心並みに綺麗なオフィスで働くオフィスワーカーも増えてきました。

それでも未だに言われるのが賄賂問題なのです。
しかもそれが自分とは縁のない政府高官の間だけでなく、
誰もが平然と行える環境にあります。これが一番ショックでしたね。

それでは実際のケースを見ていきましょう。

 

①出入国のスタッフ

実は賄賂を要求される可能性は、入国審査の瞬間から始まっています。
「なあ、お前ホントは仕事してるんだろ?黙っててやるから1万円よこせよ」
(観光ビザで長く滞在する場合にカマをかけてきます
「入国には50ドルかかるからこの場で払ってください」
(本当はそんな費用ありませんが、しれっと言ってくるのです)
また税関にて
「これは酒だろ?税金として30ドル払え」
(もともと1リットルまでは非課税なのですが、
それを超えていなくても吹っ掛けられることがあるとか…)

特に『仕事してるんだろ?金くれよ』系は僕も3回ほど経験しました。
まあ当時所属する会社の立上げがまだだったため、
仕事してないのも事実でしたから問題ないんですけどね。笑
入国費用の場合はバリでも言われた!という友人もいたのでくれぐれもご注意ください。
2016年2月現在、日本人がインドネシアに出入国する際にお金は一切かかりません!

 

 

②セキュリティへの賄賂

インドネシアには住居にたいていセキュリティがいます。
学生が住むようなコスでもコンプレックでもアパートメントでも大概一人以上はいるものです。
それだけ治安に不安があるということでもあるのですが、
だいたいのセキュリティは賄賂で動きます。

例えばプール。
インドネシアにはプール付きのアパートメントがよくあるのですが、
プールは基本的にそこに住んでいる人かその連れでなければ利用できません。
しかし彼らに20円~50円程度そっと渡せば笑顔で通してくれるそうです。
…全然守られてませんけど!?

 

 

③警察

出ました警察官。賄賂の代名詞です。
彼らは様々なシーンで要求してきます。全然市民の味方じゃないです。
最近目の前で見た例をお話しします。

インドネシア人の友人が運転する車の助手席に乗っていた際の話です。
たまたま通ってはいけないルートを通ってしまったらしく、
まもなく警察に止められてしまいました。
そこで彼らの話を聞いていたのですが、どうやら友人は無免許で運転していたようです。
これは終わったもうだめだ…と思ったのですがそこからが賄賂スタートでした。
友人「いくら?」
僕(いくらってなんだ!?)
警官「ん~……50万ルピア(約5千円)払え」
友人「10万ルピア(約千円)だろ」
警官「いや、50万ルピアじゃなきゃダメだ」
友人「いやいや、20万ルピア(約2千円)しか出せないわ」
警官「いーや、50万だ」
友人「でも20万ルピアしかないもん」
(このやり取りが5分くらい続く)
警官「わかったわかった、今日だけだぞ!(20万ルピアを受け取る警官)」
友人「はいよ~」

いかがですかこの会話?ツッコミどころが満載でしたね。笑
・そもそも無免許なのに罰金だけ
・罰金が交渉可能
・金さえ払えばお咎めなし
なぜこういったことが可能かといいますと、
実はこの罰金は警官のポケットマネーになるからなんです。

本来は警察署に行って手続きすべきなんでしょうが、正規の手続きをした場合には
運転手側は違反だらけ(基本ルールを守らないため)なので面倒くさいですし、
警察官も自分の懐に入らないから困ってしまいます。
そのためお互いのためにこういったお金で解決されてしまいます。

そういった事情もあってインドネシアの警察は信用できません。本当に。

 

 

④仕事相手

これが現状うちの会社ではないのでありがたい限りですが、
企業によってはどっぷり賄賂漬けのところもあるそうです。

例を挙げますと、
・営業で相手先に包む

・その上司に包む

・建設系は気づいたら工費が残っておらず、良く調べたら上の人たちの懐に。
 もちろん建設費用が尽きた以上、建設はストップ

・手続き代行系の会社は、基本の費用しか払わないと3ヶ月かかるが、
 担当者に賄賂を渡すと1週間で終わらせてくる

・なんなら自社内で部下から上司に賄賂がある

などなど、挙げたらキリがありません。

例えば弊社、IJTerminalは人材紹介会社なので
仕事をしたい日本人、インドネシア人に対して求人票を紹介します。
企業と転職希望者が面接を行った際に、
企業「ねえ、今回の面接さ、合格なんだけど
IJTerminalには不合格でした。って伝えるから話し合わせてくれない?
後でこっそりあなた宛に連絡するからさ。その代わりに5万円あげるからどう?」
なんて話が横行します。これも企業から転職希望者への立派な賄賂ですね。
そもそもそうやって自分を採用することの費用すら契約通りに払わないような企業が、
自分の契約もまともに守ってもらえると思うのでしょうか?
僕は怖くてそんな会社と雇用契約を結びたくありませんが…笑

また傾向として日系企業は賄賂に関与しないことの方が多く、
ローカル企業であるとその傾向が高くなります。
そういった理由があってインドネシアでの起業は騙されるから気をつけろ!
みんなが口を揃えていうわけです。

厳しいようですが、インドネシアでは無知は食われます。
もちろん前任の担当者や社内に日本人がいれば多少は防げるでしょう。
しかしその人が常に一緒にいるとは限りません。
ちゃんと安心できる企業、知合いを作り、危険を事前に察知しておくことを強くお勧めいたします。

 

世界汚職度指数

ちなみに世界汚職度指数というものがありまして、
TRANS PARENCY INTERNATIONALという団体が毎年公表しています。
※団体名をクリックするとそのサイトに飛び、英語の説明書きがあってその下に地図があります。
この地図の中で見たい国をクリックすると何位かがわかるようになっています。

ここでは順位が下になればなるほど汚職が溢れている事を表しています。
以前のインドネシアは下から数えたほうが断然早かったのですが
昨年の結果は168カ国中88位でした。ほぼ真ん中ですね。
昔よりは汚職撲滅等で頑張る人も出てきてマシになってきたということなのでしょうか。
日本はというと意外と18位。もっと上の順位と予想してただけに悲しいですね。

 

賄賂がいまだに横行するインドネシア。
しかしそれに染まっては日本人の信用も落ちるというもの。
我々はそこに染まらず、正々堂々とやっていきたいですね。
インドネシアでの転職なら
就職以外の文化にも詳しいIJTerminalにお任せください!

Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)

 

Takuya Kato

PT.IJ Terminal (株式会社アイジェイターミナル)
ウェブサイト : http://www.ijterminal.com/
Eメール : katou@ijterminal.com
電話: (+62)21-87784207 / 29840422
※ご質問の際には『W.W.Jを見ました』とご明記ください。

 

 

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Takuya
1988年横浜生まれ。現在インドネシア、ジャカルタ在住。 『日本の技術力で新興国の雇用とスキルを底上げしたい』という思いから、インドネシアでの起業を目標に渡航し、IJ Terminalを設立。 Facebookの申請はいつでもどうぞ! https://www.facebook.com/takuya.kato.1988