Selamat siang! スラマッシアン!(こんにちは!)

インドネシア、ジャカルタで人材紹介業を営むタクヤです。
先日6月6日からイスラム教は断食月に入りました。
断食月とは?その時の対応は?断食とイベントとお金の意外な関係とは?
また、実際に僕が試してみた感想もご紹介します!

 

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断食月とは?


断食はインドネシアにおいて大々的な行事です。たぶん新年を迎える以上に。
そもそも断食月とは何なのかご説明しますと、イスラム教の行事の一つで、イスラム暦で年に1ヶ月間の断食をしなければならない期間です。はい、そのまんまですね。笑

もう少し詳しく説明しますと、この断食はインドネシアにおいてはラマダン(もしくはプアサ)、英語だとFasting(ファスティング)と呼ばれ、1ヶ月間食べ物はもちろん飲み物も禁止されています。

インドネシアの人口は90%以上がムスリムと言われており、都市部のジャカルタにおいてもそれは代わりません。
そのため、オフィス街も含め町中がラマダンモードになります。
1-インドネシア-001

かといって本当に1ヶ月間飲まず食わずでいたら町が大変なことになってしまいます。
しかしこれにはちゃんと決まりがありまして、日の出から日の入りまでの時間は飲食を禁止されています。

やってみるとわかるのですが、断食は結構きついんです。特に気温が常時35~40度のインドネシアでは本当に体力を奪われます。
そのためある条件の人たちはラマダンを免除されています。子供、高齢者、病気中の人、妊婦、生理中の女性です。その人たちはできるのであれば後日振替の形でラマダンを行います。

最近では『ファスティング』が日本でもブームだとかそうでないとか。健康のために始める人も多いかと思いますが、イスラム教の人たちはもっと昔からこれを続けてきたんですね。

 

 

断食中は街が静かになる


ではラマダン中の街はどうなるのでしょうか。

インドネシア

まず飲食店に関してはラマダン中で儲からないから閉まっている、若しくはラマダン中の人たちを刺激しないようカーテンを閉めたり幕で覆って営業をしています。まるでお昼を買いに行く僕が悪者にでもなったような感覚です。(今は2度目なので今は罪悪感などこれっぽちもありませんが。笑)

また断食の説明で『ラマダン中は飲食禁止』と書きましたが、実はもっと細かく規制されています。
例えばタバコ、怒ること、泣くこと、性行為、その他諸々の欲求、厳しい人だとノドを潤すためにツバを飲み込むことすら禁止しているそうです。

喫煙者が激減

まず街中でタバコを吸う人が一気に少なくなります。
インドネシアはタバコ大国で、タバコを吸わない男は漢じゃないなんて言われるくらい男性の喫煙率は高いです。
しかしこのラマダン期間中はそれが一気に減ります。ラマダンをしない人もいるので全員ではありませんが、それでも喫煙所はガラガラ、歩きたばこもいない、トイレに捨ててあるタバコの吸い殻も激減(笑)等々明らかに変わります。

街から『あの音』が消える

また面白いことにクラクションの騒音が激減します。
インドネシアを含む『東南アジアあるある』なのですが、道路の作りがメチャクチャなため、渋滞とクラクションの轟音がすごいのです。
しかしラマダン期間は怒ることを禁止されているためか、クラクションの音もいつもより少なく感じます。ただし彼らは食べない飲まないのイライラでみんなピリピリしているのでむやみに煽ったり、クラクションを鳴らしまくるのはトラブルのもとになるので気をつけましょう。

作業効率が落ちる

そして仕事に関してですが、ラマダン中はどうしても作業効率が悪くなったり、笑顔が少なくなったりします。これを踏まえて仕事をさせなければいけないのが難しいところですね。

 

断食とイベントとお金の関係


インドネシアにおいて、ラマダンは辛い期間でもあると同時に希望への準備期間でもあります。ラマダンが終わると彼らは長期休暇とお金がいっぱいもらえるのです。

まず長期休暇なのですが、インドネシアではラマダンが終わるとレバラン(ラマダン明けの大祭)というものがあります。これはお盆のようなもので、1週間程度の長期休暇をもらえるのです。今年の休日は7月の6~7日ですが、4日から休暇を取らせ、実質9連休の企業や、有給を含めるとさらに長い休みのある企業もあります。
そしてこのレバラン期間になるとジャカルタにいる人たちが一斉に故郷に帰るため町が死んだように静かになります。その模様はまたレバランの時にご紹介しますのでお楽しみに。笑

またその故郷に帰る際にはお菓子や洋服などのお土産を買っていくため、今からレバラン商戦が始まっています。中間層向け小売りは今が勝負時のようです。

 

そしてお金がもらえるということですが、これは国の決まりで、レバランの際に必ず給料1ケ月分以上のボーナス(THRと呼ばれます)を支給しなければならないという決まりがあるためです。

そのため、THRをもらってから転職をする人が大半で、今の時期から仕事を探しておいて、レバラン後に転職をするというのが、よくある流れのようです。

日本人に関してもレバラン明けからの採用がこれから増えるので、インドネシアで働きたい方は今のうちからご連絡いただけるとご紹介しやすくなりますよ!
ご連絡の際はこちらからか一番下の連絡先まで!(はい。ガッツリ自社の宣伝です。笑)

 

 

スタッフへの気遣い


うちのスタッフも多分に漏れずラマダン中です。しかしこっちはムスリムではありません。そういった場合には対処どうすべきなのでしょうか。

僕は気遣いもほどほどにだと思っています。中にはスタッフのいるときには飲食はしないと決めている方もいますが、僕の場合は作業効率を落とさないためにもご飯を食べ水を飲まなければなりません。

ただしスタッフの前であ~美味しい!なんて水をがぶ飲みしたり、これ見よがしに食べるのも失礼に当たります。

事前に断りを入れておく、またちょっと見えないところへ行って食べるなどの配慮をしてあげるとスタッフも悪い気はしないかと思います。どこまで行っても人間同士なので円滑なコミュニケーションが必要ですね。

ちなみに在インドネシア日本大使館からも以下のような通達があるのでチェックしてください。

    1. ラマダン(断食月)及びレバラン(断食明け大祭)について
      (1) 今年は6月6日(月)頃よりイスラム暦のラマダンに入る予定です(正式には宗教省が通知)。例年通り,イスラム教徒にとり神聖な断食月期間中は,平素以上にイスラム教徒の習慣に配慮し,周りの人の感情を害さないよう自らの言動に十分注意することが必要になります
      (2) また,ラマダン期間中であっても,引き続きテロへの警戒を怠らないことが肝要です。現時点において,具体的なテロ情報に接している訳ではありませんが,テロの標的となりやすい場所(政府関連施設,デパートや市場,公共交通機関,宗教関連施設,リゾート地・観光施設など不特定多数の人が集まる場所,欧米関連施設等)へ出かける際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど自らの安全確保に努めてください。
      (3) レバラン休日は,7月6日(水)及び7日(木)(これに加え,インドネシア政府による休暇奨励日は7月4日(月)、5日(火)及び8日(金))の予定で、日本大使館は7月4日(月)から8日(金)まで休館となります。インドネシア人の中には更に前後1週間程度休暇を取り,帰省する人も多く,大型連休となります。このため,この時期は,多数の人々が国内外を移動するため,通常以上の大渋滞やフェリー,鉄道,航空便等公共輸送機関の混雑等が見込まれます。一般犯罪も増加する傾向にありますので,安全にはくれぐれもご注意ください。
      (4) レバランに先立ち,私的使用人を含めた被雇用者に対して,レバラン手当(ボーナス)を支給する習慣があります。一般的に,レバラン前は諸物価が上昇することから,レバラン開始の2~4週間前に支給することが望ましいようです。なお,私的使用人も1週間から10日間程度のレバラン休暇を取るのが一般的です。
      (5) レバラン前における公務員による検査等
      過去の事例をみると,この時期,警察官や入管職員による調査・検問等で金銭を要求される等の事例が増加する傾向がみられます。
      (過去事例1)入管職員による旅券及び身分証確認
      入管職員による日本人を含む外国人に対する滞在許可等の調査(主に旅券やKITASなどのID原本の提示を求められ,旅券の有効期限,滞在許可期限,登録住所,会社役職などについて不正などがないか調査するもの。)が行われており,その際,旅券の没収や金員の要求などの事案が発生。
      (過去事例2)警官による検問等
      旅行者や出張者が空港へ向かうタクシー乗車中,警察の指示で停車させられ,KITASなどのID提示を求められ,旅券を提示しつつ短期滞在者なのでIDは所持してないと説明するも,IDの提示がなければ違法であるとして金員を要求。航空機チェックイン時間などの時間的制約を見越して支払うまでしつこく金員を要求してくる。
      (過去事例3)空港入管職員や税関職員による罰金の不当な徴収
      (i)入国の際,入管職員から入国印を押されず,そのまま入国し,出国の際にトラブルになる事案が発生。多くは金員を要求される。
      (ii)入国の際に,ホテル予約票等の提示を求められ,提示出来なかったところ金員を要求された。
      (iii)入国する際,荷物の中に課税対象品があるとして税金の支払いを要求され,支払いは荷物ポーターを通して行わせた。
      (6) なお,インドネシア国外への旅行を予定されている方は,旅券の有効期間が満了日まで6ヶ月以上残っているか,再入国許可の有効期限は切れていないか等を確認の上,手続が必要な場合には通常より早めに申請されることをお勧めします。

      <入管及び警察による調査,検問への対策・注意事項>
      多くの場合は適法な調査,検問であり,拒むことは困難ですが,自己防衛の観点から以下のような確認を行うことをお勧めします。ただし,相手が偽入管職員や偽警察官の場合,武装している可能性もありますので,身の安全を考慮して,決して挑発的な態度はとらないようご注意下さい。

      (1) 入管職員や警察から調査・検問された際,担当係官の氏名,担当部署や白バイ・パトカーの車番などを確認する。
      (2) 空港出入国の際,旅券への出入国印の押印の有無を確認する。また,事前に旅券の残存有効期限,査証ページ数,滞在許可の残存有効期限などを確認しておく。
      (3) 空港において入管や税関職員による金員要求に対しては,領収書の発行を要求し,担当係官の氏名や部署などを確認する。
  1. ラマダンについて
    (1) ラマダンはイスラム暦の9月で,1か月間イスラム教徒の断食(ラマダン)が行われます。断食はイスラム教では「信仰告白」,「礼拝」,「喜捨」,「メッカ巡礼」と並んで「五行」と呼ばれる信者の義務のひとつです。
    (2) 期間及び断食時間

    ラマダン:6月6日(月)頃から7月5日(火)頃の日没まで(予定)
    断食:夜明けの礼拝前から日没直後の礼拝(場所により時刻は異なりますが,ジャカルタでは午前4時30分前後から午後6時前後まで。)
    (3) 一般的な注意事項

    お互いに相手の宗教に敬意を払うという気持ちが大切です。
    非イスラム教徒も断食中のイスラム教徒の面前での飲食・喫煙を控えるのが礼儀とされています。目につく形で日中に飲食する場合は,一言断る程度の配慮が必要です。
    仕事は平常どおりにするのが義務とされており,必要以上に遠慮することはありません。
    病人や妊婦・出産後・生理中の女性,旅行中などは断食を行わなくても構わないとされています。
    当地での生活ペースが大きく変わることになりますが,イスラム教徒にとっては通常月とは異なる期間であることに十分留意し,周囲の人,特に部下や使用人,その他立場の弱い人に多少の不行き届き等があっても,いつも以上に寛容な態度で臨むことが必要です。
    (4) 安全上の注意事項

    ラマダン期間中は,クラブ・ディスコ・マッサージ・カラオケ店等の営業が禁止または営業時間短縮となり,外国人でも警察の取り締まりの対象となりますので,こうした娯楽施設等に出入りする際には,特に十分な注意が必要です。
    レバラン前は,一般家庭では新しい洋服の購入,帰省の支度等に加え、物価も上昇するので出費がかさみます。例年,この時期には強盗・窃盗などの一般犯罪が増加する傾向にありますので,こういった犯罪に巻き込まれないように普段以上に周囲を警戒するなど注意が必要です。
    ラマダン期間中やレバランでは,警察による街頭での身分証明書の確認・手荷物検査等が厳重に行われる傾向にありますので,身分証明書類を常に携行するように心がけて下さい。
    家人が不在となる際は,「アパートスタッフなど住居関係者に対して,いかなる理由があっても第三者を勝手に部屋に立ち入らせないよう依頼しておく」,「現金や貴重品は目につくところに置かない」,「玄関,窓ガラス等各部屋の施錠を確実に行う」等を励行するようにして下さい。

     

以上、在インドネシア日本大使館WEBサイトより抜粋

 

http://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase16_21.html

 

断食を試してみた


これは昨年の話ですが、僕も3日間だけ断食に挑戦してみました。要は1ヶ月なんて無理だったってことなんですが。笑
その時のメモが見つかったので、1日の変化を簡単にご紹介します。

3:00 モスクの大音量で「起きろ~朝飯食え~」と起こされる

4:00 朝飯を食べ終えて2度寝をする

8:00 2度目の起床

8:30 行動開始

10:00 この時点で空腹を感じ始める

11:00 飲み物が飲まないため、のどが渇き頭痛がし始める

13:00 涼しいところで静かにしていたら頭痛も治ってきた。

14:00 2度目の空腹の波が来る。それも最大級の。笑

15:00 空腹にだんだん慣れてきた。意外といけるかも?

17:00 感情がだんだん穏やかになる気がする。座禅みたいな感覚。

17:45 モスクから終了のお祈り。ラマダン開け。

18:00 水美味い。食べ物美味い。最高!

以上、僕のメモを書き起こしました。いかに僕が普段欲にまみれているかがお分かりいただけましたでしょうか。笑
実際にラマダンを体験してみると改めて思うことが、気候の厳しさです。常に気温35度前後のジャカルタでは水分を取らないで外を出歩くのは体力的にも厳しいものがあります。それを考えると外で1日を過ごす大工や工事現場の人たちはすごいですね。

また空腹もある程度を超えると体が順応するようです。
ただし断食明けにはシロップで作ったジュースなどで一度体を慣らしてから夕飯を食べるのがイスラム流。ここにも生活の知恵が入っているんですね。

 

 

皆さんもジャカルタに来る際にはぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?
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Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)

 

 

Takuya Kato

PT.IJ Terminal (株式会社アイジェイターミナル)
ウェブサイト : http://www.ijterminal.com/
Eメール : katou@ijterminal.com
電話: (+62)21-87784207 / 29840422
※ご質問の際には『W.W.Jを見ました』とご明記ください。

 

 

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Takuya
1988年横浜生まれ。現在インドネシア、ジャカルタ在住。 『日本の技術力で新興国の雇用とスキルを底上げしたい』という思いから、インドネシアでの起業を目標に渡航し、IJ Terminalを設立。 Facebookの申請はいつでもどうぞ! https://www.facebook.com/takuya.kato.1988