ちょっとまじめな話です。

 

昨年からシリア難民のヨーロッパへの流入が、ドイツをはじめ各国で話題になっています。無事目的地に到着できたはいいものの、言語も文化も知らない国で住み始めるのは誰にとっても大変で、ましてや難民の人々にとってその困難は計り知れないものでしょう。

 

そんな状況に手を差し伸べるべく、オランダはアイントホーフェン(Eindhoven)を拠点とするTrudoという住宅財団が、運営する住宅の住人に対して、あるキャンペーンをスタートしました。

 

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「難民の生活支援をしてくれる住民の家賃100ユーロOFF!」

 

文字通りちょっと現金な気もしますが、政府ができることにも限界があることを考えると、このような民間組織を通して地域の住民を支える活動には大きな意義があります。

trudo
Trudoのウェブサイト

 

また、難民の人もある街で住むとなると、モノやお金の支援以外に、いかにコミュニティに馴染んでいくかという問題を抱えており、現地の人を頼れるとなると、彼らの不安を和らげる効果が期待できます。

 

これは、昔から(難民とはまた違いますが)移民を受け入れてきたオランダだからこそできることかもしれませんね。

 

 

 

さらに、難民が居住許可を得られるまでの仮住居として、刑務所を開放したのも話題になりました。

 

asylum-seeker
PHOTOGRAPH BY MUHAMMED MUHEISEN, AP

 

長年、オランダの犯罪率や刑務所の収容者数が減少傾向にあることに目をつけた政府機関が、使われていない刑務所を難民向けに開放したんです。

 

「刑務所」というネガティブなイメージから、賛否両論あるようですが、少なくとも実際に住んでいる人たちのインタビューを見る限り、シェルターがあって少なくとも安全と感じられるだけ良いという人が多いとのこと。また、人によっては「刑務所を開放出来る=犯罪者が少ない」ということから、むしろオランダに対してポジティブな感情を抱くこともあるようです。

 

 

ヨーロッパ内では比較的難民受け入れに厳しいと言われているオランダですが、これらの例のように、民間と政府が協力することで、少なくとも入国した難民の人が安心して暮らせるような環境づくりを今後もしていってほしいです。

 

 

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Atsushi Yukutake
徳島生まれ香川・千葉育ちの88年世代。24歳のとき転職を機にオランダへ移住。その後オランダで転職を経験し、現在は翻訳者・カメラマンとしてフリーランス活動中。趣味はライブ鑑賞。ウェブサイトはこちら