フィリピンはその歴史の中で長い間スペインに統治されていた歴史があります。そのため公用語のタガログ語にもたくさんのスペイン語が混ざっている他、現在でも街並みに似ている部分があると言われます。実際スペインとフィリピンは似ているのか、首都マニラで検証してみました。

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今回検証の場所として選択肢したのはフィリピンの首都マニラです。現地にはスペインにまつわるたくさんの歴史があり、今でも現地の方々は皆そのストーリーを知っています。そんな場所にはきっとスペインに似た街並みがあるのではないか?と考え、検証を行ってみました。尚、スペイン側の情報は筆者の友人が実際にスペインを訪れて写真を撮影してくれました。古い街並みが残るスペインの地方都市の様子とマニラを比較してみましょう。

1 城壁・要塞の形

スペインの城壁

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マニラの城壁

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まず目についたのは城壁の様子です。石とレンガを組み合わせた作りであり、かつ歩くことのできる通路部分が狭くなっています。また要塞や城の内側に向いている側の壁が高くなっており、外側は低い壁になっていることがわかります。壁の高さについては城壁・要塞本来の機能として「内を守り、外へ攻撃する」という、守りながら攻めも可能な機能を考えると自然な形かと思います。

写真で比較してみると、見た目はとても似ています。インターネットで検索して取得したものではなくあくまでもスペインとマニラで実際に撮影したものですので、どちらの土地にもこのような城壁が多数ある、もしくは以前は存在したことでしょう。

ちなみにマニラ側の城壁は「イントラムロス」という場所で撮影しました。これは現地でも特にスペイン時代の街並みが残っている場所で、たくさんの観光客が日々世界中から訪れています。マニラの市内観光では定番スポットになっている場所でもあります。

2 街並み

スペインの街並み

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マニラの街並み

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一般的なスペインの地方都市の街並みを見てみると、路面が石畳になっています。もちろんアスファルトで塗装されて車両が走りやすくなっている場所もあるのですが、昔ながらの街並みからは石を使って街の様々な部分をを作り上げる技術が発達していたことを感じることができます。特に石畳の建物が多く、かつ現代までそれが良い状態で残っている理由の一つとしてスペインは大きな地震が比較的少ないことが理由に挙げられると思います。

対してマニラにも同じような石畳の街並みを見つけることができます。現在マニラでは「エコツーリズム」として、自転車や徒歩で観光地をゆっくりと回ることがブームになっていることもあり、写真の中には竹でボディー部分を作った自転車もあります。地域によってはこのような石畳の上を「カレッサ」と呼ばれる馬車が走行することもあります。スペインと比べると島国でもあるフィリピンは地震が発生することもあるため、スペイン時代に建立された大規模な教会や修道院が、歴史の中で崩壊してしまった記録も残っています。マニラの市内で石畳の道が見られるのは今ではごく一部になっており、急速な発展を遂げる都市の道はほとんどがアスファルトに作り変えられています。

3 路地裏の雰囲気

スペインの路地裏

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マニラの路地裏

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大通りや人が多く行き交う道から一本奥に入って見た場合の比較を行ってみると、まだまだ似ている部分が多いようです。筆者も実はスペインへ訪れた事があるのですが地方都市の路地裏はまるで迷路のように入り組んでおり、どんどんと道が細くなっていった印象があります。日本でも路地に入り込んでいけば道幅は狭くなるのですが、スペインの場合は前述の通り石で作られた建物が多いため、写真でも見られるように左右の壁からの圧迫感を感じます。

対してマニラには、写真のようにきれいに管理されスペインの雰囲気に似ている場所がある一方で、スペイン時代の建築様式とフィリピンの建築様式が混ざり合っている場所も見られます。フィリピンに残っているスペイン様式の建築物の多くは、意外にも木造が多く2階建てで柱がしっかりと作られ、外構えも立派なものが多くなっています。対してフィリピン様式の建築物はほとんどが1階建てであり、古いものになると屋根はニッパヤシというヤシの葉を乾かしたり、燻したりして使います。この屋根は日本の茅葺屋根のようなイメージです。

スペインが残していった2階建ての建物をそのままフィリピンの方々が利用した結果、2階建てながら屋根が取り替えられていたり、1階部分だけを主に利用し2階は物置のようになっている建物を多く見かけます。コンクリート建築が多くなったマニラの街の中にも、時間が止まったようなスペイン時代の木造2階建て建築を見つけることがあることも歴史を感じるポイントの1つです。


 

今回は長いスペイン統治時代から独立を経て今に至るフィリピンが、どのような形でスペイン時代の様子を残しているのかについて街の様子を比較検証することによって考えてみました。海外に訪れた際には観光地ばかりではなく、こういった一般的な街並みにも是非目を向けてみて下さい。

(倉田拓人/Taku)

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Takuto Kurata

Takuto Kurata

Manila Branch Manager at PTN Travel Corp,
W.W.J PROJECTを考えた人。2010年、フィリピン・セブで国際協力活動を行う「NGO FEST」を設立。現在は日本3支部体制に広がる。2012年には国際協力のプラットフォーム「UYIC」を設立。2013年8月よりフィリピンの旅行会社に転職しセブ島へ移住、その後マニラ支店設立・同士店長、現在は社会貢献事業を民間で行うためイスタンブールに移住。個人でブログ「20代の海外就職論!」を執筆中。