前回書きました『インドネシアで働くにあたってのお金に関すること(前編)』に引き続き、今回はその後編、実際に内定が出た後のお話しとして、内定通知書とそこに記載されるお金の読み方をご紹介します。
自分のは実際いくら使えるのかをチェックするにはどの項目を見ておけばいいのかを代表的なものから勉強しておきましょう!

 

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前編をまだ読んでいない方はコチラから。

→【前編】インドネシアで働くことが決まったら ~給料の中身をしっかりチェック~

 

さて、前回は自分の生活に必要な金額がどれくらいなのかを考えてもらいました。生活費を抑えることもぜいたくな暮らしを日本よりリーズナブルにおくることもできることが分かってもらえたのではないでしょうか。

しかしどちらを選ぶにせよ、生活にはお給料がだいたいどれくらいもらえるのかが前提条件ですよね。
そこで今回は内定通知書から給料の内訳を出す方法をご紹介します。

インドネシア

内定通知書ってどうなってるの?

まずは内定通知書(オファーレターとも言われます。)を必ずもらいましょう。
それがないと就業の準備中に突然企業側から「ゴメンね、やっぱり雇うのや~めた」なんて言われても何も対処できません。いきなり梯子を外されたようなものです。本当にこういう人がいるから全然笑えません。

というわけで内定通知書その中身を簡単にご紹介します。
企業によってフォーマットが違ったり、書いてある項目が違ったりしますが、まずは下の物を参考にご紹介します。

OFFER LETTER
1 Company name
(企業名)
PT. ●●●
2 PIC Name
(人事担当者名)
●●●
3 Company Adress
(就業場所)
●●building Lt.●●, JL.●●no●●, Jakarta Pusat
4 Offering Position
(入社後のポジション)
Sales Manager
5 Job Description
(業務内容)
1. Membangun network untuk mendapatkan proyek dari klien
6 Working days/ Working hours
(就業日、就業時間)
Monday-Friday/09.00-17.30
7 Contract period
(契約期間)
1 year contract
8 Basic Salary
(基本給)
Basic salary (gross/ net)   Rp.●●●●●●/month
9 Billing mobile phone
(携帯貸出)
Not provided
10 Bonus
(ボーナス)
THR 1 Kali Gaji
Bonus Depend on company performance
(企業業績ボーナス)
Provided
Commision
(成果給)
Rp.●●●/contract
11 Accommodation
(住居)
Cash allowance Not provided
Provide owned house Provided
12 Transportation
(交通費)
Cash allowance Rp.●●●/day
Provide company car Provided(Working hours)
14 Medical Insurance
(保険、健康診断等)
Medical Check up Provided
15 Allowance for temporary return to Japan
(日本への帰国費用)
Rp. ●●●●/year

 

企業や誰かが分からないようにちょっとずつフェイクが入っていますが、これは実際に出された内定通知書の内容の一部です。
インドネシアでの内定通知書は基本的にはインドネシア語。外国人用に英語で作ってくれていればありがたいくらいです。今はGoogle翻訳がかなり制度が上がっているので、そちらでチェックするのもアリでしょう。

では、一つずつ見ていきましょう。

 

就業内容の情報

お金のことは一旦後回しになってしまいますが、まずは会社と仕事の情報から。

当然企業名(PT.というのは株式会社の意味です)や就業場所、就業時間等が記載されます。
特に日本と違うのは業務内容が明確に記されているケースがあること。インドネシアでは業務外の仕事はその担当者に振ってくれ。という考え方なので、その業務の枠を明確にしている企業も珍しくありません。ただし日系企業での日本人の立場上、その考え方は通用しないので様々な業務を覚え包括的に仕事をするイメージでいた方がいいでしょう。

 

契約期間

基本的には1年契約です。インドネシアでは外国人は最長1年間までしか就業することが許可されていません。そのため、必ず1年ごとに労働ビザを取得することになり、結果として1年更新でしか採用ができないということになります。

企業からしたら5年契約にしたところで2年目のビザが下りなかったらただの損ですからね。そのため1年契約で記載する企業がほとんどです。

1年契約は怖い!と思うかもしれませんが、ほとんどのまともな会社で普通に働いていればいきなり切られるなんてことはめったにありません。切られるとしたら企業側の業績不振か、そうでなければその人の勤務状況が良くないということだと思ったほうが良いでしょう。

 

給料の情報

インドネシアを含む東南アジアでは給料の支払い方が日本とは違います。そこで必ず知っておかなければいけない言葉があります。それはグロスネットです。

グロスとネットというと政治の話や株の話で出てくる難しい言葉のイメージがあるかもしれませんが、給料におけるグロスとネットは以下の違いです。

グロス
→総支給のこと。いわゆる所得税やその他引かれる費用がまだ引かれていない状態。日本で年収というときはだいたいグロス表記ですね。

ネット
→手取りのこと。所得税などが引かれ、実際に振り込まれる金額。自分が実際に自由に使える金額とも言えます。

 

今回の内定通知書の場合はネットで表記されていることが分かりますね。このようにインドネシアではネットで提示されることの方が多いです。

インドネシアでは面接のときに「君は給料いくらほしいの?」とストレートに聞かれることが多い野ですが、給料の話しをするときにはネットベースで話したほうが良いでしょう。まだインドネシアの税金を知らない方がほとんどですもんね。

そして内定通知書の記載もグロスかネットかをしっかり確認しておきましょう。そうでないと結構もらえると思っていても、実はグロスで引かれるものがいっぱいで貧乏暮らしに!なんてことになりかねませんので…。

基本給

基本給は日本と同じです。
日本が年収をベースに考えることが多いのに対し、インドネシアでは月収ベースで考えることが多いですね。

福利厚生

日本人がインドネシアで働く場合、福利厚生で給与が大きく変わると言っても過言ではありません。
なぜなら基本給が低くてもその他の福利厚生がしっかりしていると生活のお金を食費ぐらいでしか使わないからです。ではどんな福利厚生があるのかをチェックしてみましょう。

 

ボーナス

ボーナスには種類があります。まずはTHRというもの。Tunjangan Hari Raya(トゥンジャガン ハリ ラヤ)の頭文字で、大祭手当といった意味です。大祭ってなに?という方は以前このブログでTHRについてご紹介しているので、そちらをご覧ください。

THRと大祭についてはコチラ
→インドネシア 断食月の過ごし方

ちなみに今回の内定通知書に書いてある1kali gajiというのは『給料1回分』という意味で、要は給料1ヶ月分相当ということですね。

また、企業によりけりですが、営業のコミッション、年度末の業績ボーナスがあるところもあります。

携帯貸出

企業によっては携帯の貸し出しがある場合も。日本でSimフリーになる前の携帯を使っていた人は助かりますね。

住居

福利厚生に住居が入る場合、方法は2パターンあります。
1)現物支給として、会社で契約しているアパートメントを貸し出し
2)全額、または一定の金額を企業から支給され、自分で契約

どちらにしても住居費用はインドネシアでの生活の大きな部分を占めるので、そこを負担してくれるのは大きいアドバンテージですね。もちろん全ての企業で住居負担があるわけではないのでご注意を。

交通手段

こちらも住居と同じように方法2パターンあります。

1)現物支給として、車の貸し出しがある(ドライバー付き)
2)タクシー費用等を実費精算

以前の記事で書きましたが、インドネシアは渋滞がすごい国です。そのため、自分で運転しようなんて思わない方がいいです。
中には自分で運転される日本人もいますが、企業によっては責任問題になるので禁止しているところも多いです。

また、1)の場合、土日も車の使用許可が下りるのかをチェックしたほうが良いでしょう。『土日も好きに使っていいよ』だったり、『車は貸すけどドライバーは自分で契約してくれ』だったり、『土日は許可しない。自分でタクシーなりなんなり使いなさい』だったり様々です。

保険・健康診断

保険は2種類あります。

1)BPJS
これはインドネシアの国民皆保険的な制度で外国人も該当します。しかしこれを使っている日本人はほぼいないでしょう。なぜなら適用がローカルの病院なので…。ちなみに僕は一度チフスになった時にローカル病院を使いましたがかなりテキトーな対応です。笑
掛け方にランクがあり、その1%を個人が負担する決まりですが、使うことはないと思うので、企業側で1番下のランクにしていることが多いです。

 

2)海外傷害保険
こちらは海外での病気やケガを契約金額内であれば実費で補償してくれるものです。
この海外傷害保険は各自の加入がほとんどですが、中には企業側でつけてくれることもあります。

健康診断はほとんどが実費ですが、たまに年1回企業負担で受けさせてくれるところもあります。あったらラッキー位ですね。

日本への帰国費

海外で働いていると年に1回くらいは日本に帰りたいものです。日系企業の場合、この年に1度の帰国費用を負担してくれる企業もあります。
これは企業によってまちまちなので、一度確認をしてみたほうが良いでしょう。
ちなみに1年目の契約にはつかず、2年目からつけるといった企業もあります。

その他

企業によっては『食堂があり、食費タダ』だったり、『ポケットWi-Fiの貸し出し』といった細かな手当てがつく場合もあります。中には『子供の日本人学校費用負担』といった太っ腹な企業も。
また、この福利厚生からは少しずれるかもしれませんが、大きな出費として就労ビザ取得費用があります。こちらはほぼ99%の企業が企業側負担なのでご安心を。だいたいエージェントがやってくれます。

 

大事なのは鵜呑みにしないこと

さて、ここまで書いてきましたが、企業側が手厚く扱ってくれる!なんて甘い期待をしない方がいいと思います。そしてここにある情報が全てだと思わないでください。
その企業の一員になる以上、お金のことをがつがつ質問するのは気まずいですし、あまり突っ込みたくない気持ちもわかります・・・が、しっかり確認をしてください。

なぜならここから先は契約社会のインドネシアだからです。
インドネシアでは契約で縛っていないと個人の考え方次第で何でもありになってしまう事も多く、しっかりと確認をしていないと後々聞いていた話と違った。なんてことも良くあります。
僕はそんなことでインドネシアにあるを嫌いになってほしくないですし、仕事に身が入らないのは自分も企業も困ります。
ということで、自分の身は自分で守る意味でも納得いくまで確認しましょう。これも自己責任。

ちなみにそういった確認が面倒だったりニガテという方にはインドネシアにある人材紹介会社を使うことも一つの方法です。
僕の運営している人材紹介会社IJTerminalを利用して頂いて転職した方の話では、『給料に●●は含まれますか?等を直接企業に聞かなくていい分とってもありがたい』と言ってもらえるので、人材紹介冥利に尽きますね。

 

 

最後に

今回ご紹介したのはあくまで一例ですし、全てついている会社はあまり多くないと思ったほうが良いです。
『●●がついてなきゃイヤだ!』といった発想だと、選択肢が大幅に減り、最悪就職先がなくなります。
さらに言わせてもらえば、他の国だともっと現地採用の価値は低くみられているので、もっときつい条件で低給与な国もたくさんあります。その中でインドネシアはとても恵まれている方なんですよ。これは声を大にして言いたいです。

なので福利厚生や給与の最低条件(自分の中で)は死守するくらいの感覚で、他はついていたらラッキーくらいに思っておきましょう。もちろん業務スキルがこっちに来ていきなり通用するレベルであったり、こっちで経験を積んだ後であれば交渉も変わってくるので話は別ですけどね!

 

いかがでしたでしょうか?インドネシアで働くイメージが少しでも具体化できれば嬉しいです。

その他のちょっとしたご質問でもお答えしていますので、興味を持たれた方は一度ご連絡下さいね!

 

インドネシアでの転職なら
就職以外の事情にも詳しいIJTerminalにお任せください!

Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)

 

Takuya Kato

PT.IJ Terminal (株式会社アイジェイターミナル)
ウェブサイト : http://www.ijterminal.com
Eメール : katou@ijterminal.com
電話: (+62)21-87784207 / 29840422
※ご質問の際には『W.W.Jを見た』とご明記ください。

 

 

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Takuya
1988年横浜生まれ。現在インドネシア、ジャカルタ在住。 『日本の技術力で新興国の雇用とスキルを底上げしたい』という思いから、インドネシアでの起業を目標に渡航し、IJ Terminalを設立。 Facebookの申請はいつでもどうぞ! https://www.facebook.com/takuya.kato.1988