皆様お久しぶりです、トルコからタク(@taku0415)です!少し時間が開いてしまいましたが、トルコのイスタンブールにて野菜専門店 “Salad Farm”をオープンすることとなりました。この店舗は中東問題にも寄与するコンセプトを持っています。今回はそのオープニングパーティーの様子をご紹介します。

SPONSORED LINK

筆者はフィリピンのマニラから昨年トルコのイスタンブールに移住しました。1つ目の国での海外勤務を終え、転職を通して次のプロジェクトに参加しています。今回開店する運びとなったSalad Farmは、トルコの健康問題と失業問題、更にはシリアからの難民問題という大きく3つの社会問題をビジネスによって解決することを目指すプロジェクトです。

1 お披露目パーティーの様子!

IMG_9083

サラダを中心とした野菜が美味しい新しいコンセプトの店舗

IMG_9158

現地時間4月9日に行った店舗のお披露目パーティーには地域の方々、現地メディア、現地駐在の日本人の方々など、多くの方にお集まり頂きました。今自分たちが作っているのは野菜を使った健康的なメニューで、サラダを中心に惣菜も提供しており、今後はお弁当等も展開していく予定です。

特にサラダについてはオリジナルの7種を展開しています。今回のパーティーでは、事前の調査で特に人気のあった4種類を試食して頂きました。また、サラダに合わせるドレッシングも6種類オリジナルで開発し、7×6で42パターンの味を楽しめるようになっています。飽きずに楽しく、美味しく野菜を食べることができる店舗はトルコに意外と少なく、こういったお店が現地に受け入れられることを願っています。

八百屋や惣菜屋を兼務し野菜をトータルで楽しめる

IMG_9160

野菜を楽しむ為にまず大切なのは野菜そのものの品質です。海外では日本のように厳しい品質管理が行われていないため、Salad Farmのような店舗を展開しようと思うと、まずは仕入れの質を自分たちで高める必要があります。昨年現地に入った後、様々な野菜に関する関係先を回った結果、現地の野菜市場に辿り着くことができました。今ではその日の早朝に収穫された野菜を仕入れることができるようになり、これによってサラダや惣菜の味が飛躍的に高まる結果となりました。野菜やフルーツ自体も店舗で販売しており、自宅で料理をしたい方にも新鮮な野菜が提供できればと考えています。

IMG_8862

また、トルコ現地にはない野菜を使った加工品もオリジナルで開発し提供を開始していきます。特にトルコではオリーブオイルの使用量が世界でも有数ですが、オリーブを使った加工品・惣菜は意外と少ないことがわかっています。写真の右上にはオリーブジャムがあり、既に親しみのある食材を新しいテイストで楽しめると早くも人気!他にもトマト・にんじんなどを使ったジャムやドレッシングなど、野菜を楽しむ為のたくさんのオプションを用意しています。

2 トルコの失業問題

Istanbul

今回設立するSalad Farmを通して1つ目に取り組んでいる問題はトルコの失業問題です。トルコではアラブの春が起こる前から職不足が社会問題として顕在化していましたが、隣国での内戦や戦争が起こった後は難民の流入によって更に職探しが難しくなり、その結果格差の拡大、経済的貧困層の拡大が起こっています。

このような問題を解決する一助となるため、Salad Farmでは自分たちのビジネスの拡大によってトルコ人失業者を積極的に採用し、問題の受け皿になることを目指しています。トルコ人の失業者の多くは特定の求職サイトに登録しており、新しい仕事が掲載されると多い場合には1つの案件に1,000人以上の応募があることも珍しくありません。こういった中で自分たちの事業でどれだけたくさんの方を採用して経済的貧困からの脱却を支援できるか、ということを1つの目標に掲げています。

3 トルコの健康問題

IMG_5582

2つ目の取り組みはトルコの健康問題です。トルコ料理は世界3大料理にも選ばれるほど豊富な種類と味を持っていますが、日本人から見ると塩が濃く、油が多く、肉が多くなっています。医療の発展によって世界的に平均寿命は伸びているものの、健康寿命(健康に一般的な生活ができる年数)は日々の食生活によってまだまだ改善できる余地があります。

現地に住んでローカルの食堂で食事をすると、大瓶で用意されたオリーブオイルをライスにドボドボとかけている人を多く見かけます。オリーブオイルであれば健康に良い!という考え方がかなり浸透しているのがトルコです。確かに他の油と比べると利点も見られますが、野菜を摂る量が圧倒的に少ないため、例えオリーブオイルが身体に良い影響を及ぼしていたとしてもベースの食事バランスが取れていなければ健康的な食事と呼ぶことは難しくなってきます。日本でもトルコ料理といえばケバブが思いつくかもしれませんが、毎日ケバブばかり食べていては健康を損なうことは想像に容易いのではないかと思います。

このような食文化の中で、Salad Farmとしては肉中心の食生活の中に野菜というチョイスを入れられるように、野菜がとても美味しく食べられるように思考を重ね、トルコ文化に新しい提案をもたらせればと考えています。もちろんいきなり肉を食べるのをやめるなどという極端なことは必要なく、この食べ方なら野菜が美味しいから食べたい!とトルコの方々から選ばれるような工夫を凝らそうとしています。

4 シリアの難民問題

IMG_5584

1つ目のトルコ国内での失業問題でも少し触れましたが、近年トルコの隣国であるシリアではテロや戦争等で多くの方が国を離れなければならない、いわゆる難民状態になっています。シリアと国境を面するトルコ東南部には今でも多くの難民の方々が滞在している状況です。

難民となった方々がトルコで生活していくためには、もちろんこの土地で働き賃金を得る必要があります。しかしながら難民という立場、また労働ビザがない不法労働状態であることを逆手に取られ、最低賃金以下で働かされてしまうケースが後を絶ちません。このような方々は最低賃金以上の一般的な職に就くことができないため、現状に甘んじるしか手立てがない場合も少なくなく、Salad Farmではトルコ人の失業問題と同様にこのシリア難民問題の解決にも携わっていきたいと考えています。

現在、シリア難民が登録する現地の求職団体とパートナーシップを組みながら、どのような形でシリア人の方々を採用し、適切な賃金で仕事を提供することができるのか活動を進めています。近いうちにシリア人の仲間が加われば、またご紹介したいと考えています。

5 中東問題の解決に役立つ店舗になるために

これからSalad Farmは上記3つの社会問題に寄与するために、様々な策をビジネスを通じてトライしていきます。イスタンブールから中東問題解決の1つのヒントを発信するために、自分たちが日本から現地に乗り込み実際にプロジェクトを行っている価値を出していくためには、まだまだ努力が必要です。現地の方々に支えられながら、これからスタートするSalad Farmに是非ご注目下さい!

Salad Farmの最新情報については以下の各サイト、SNSをご覧頂けますと幸いです。

WEB:https://www.saladfarm-istanbul.com/

Instagram:https://www.instagram.com/saladfarm2017/

Facebook:https://www.facebook.com/saladfarm2017/

The following two tabs change content below.
Takuto Kurata
W.W.J PROJECTを考えた人。2010年、フィリピン・セブで国際協力活動を行う「NGO FEST」を設立。現在は日本3支部体制に広がる。2012年には国際協力のプラットフォーム「UYIC」を設立。2013年8月よりフィリピンの旅行会社に転職しセブ島へ移住、その後マニラ支店設立・同支店長。現在はトルコ・イスタンブールで野菜をコンセプトとした社会貢献事業「Salad Farm」を共同設立。個人でブログ「20代の海外就職論!」を執筆中。